2020年3月7日 掲載 / 2020年3月16日 更新
アスマラ大学を卒業後、
1986年にエチオピア政府の保健省に入省。
その後、2005年から2012年にかけて保健大臣を、
2012年から2016年にかけて外務大臣をそれぞれ務めました。
2017年5月23日、総会で世界保健機関の事務局長に選出されました。
任期は2017年7月1日から5年間となっています。
↑運営者によるテドロス事務局長のデッサン。
雰囲気が全然違う。。。
国籍
テドロス事務局長の国籍は、
エチオピアです。
正式名称はエチオピア連邦民主共和国。
東アフリカに位置する連邦共和制国家で首都はアディスアベバです。
人口は約1億922万人(2018年:世銀)で、
ナイジェリアに次ぐアフリカ第2の大国です。
東をソマリア、南をケニア、西を南スーダン、北西をスーダン、北をエリトリア、北東をジブチに囲まれた内陸国となっています。
アフリカ最古の独立国で
かつ現存する世界最古の独立国の一つでもあります。
経済成長が著しく、
1990年から現在まででGDPは倍増しています。
GDPの規模(2018年IMF統計)では、
サブサハラ・アフリカでナイジェリア、南アに次ぐ第3位です。
主なキャリア
1986年、アスマラ大学から生物学の学士号(BSc)を取得し、
公衆衛生の専門家として保健省に入省しました。
その後、ロンドン大学衛生学熱帯医学部にて
感染症の免疫学の修士号を取得。
そして、2000年ノッティンガム大学で、
地域保健学の哲学博士号(PhD)を取得し、
「エチオピア北部のティグレイ地域でのマラリア伝播に対するダムの影響と適切な管理措置」に関する博士論文を発表しました。
2001年、ティグレイという地域の保健局長に任命され、
この地域のエイズ罹患率を22.3%削減し、
さらに髄膜炎の症例を68.5%削減したとされています。
局長として優れた手腕を発揮していたといえます。
その功績もあって2003年になると保健副大臣に任命され、
2005年には保健大臣にまで登り詰めています。
グローバルな健康イニシアチブに非常に積極的で、
数多くの功績を残しています。
2012年、内閣改造の一環として外務大臣に任命されます。
そして、アフリカ連合のエボラ流行への対応において、
極めて重要な指導的役割を果たしました。
WHO事務局長
2016年、第69回世界保健総会会合で、
アフリカ連合からの支持を得て、
アフリカ唯一の候補者としてWHO事務局長に立候補することを
公式に発表しました。
選挙運動におけるキャッチフレーズは
「より健康な世界のために(Together for a Healthier World)」でした。
2017年、185人中の133票という圧倒的得票数で、
世界保健機関の次期事務局長に選出されました。
この選挙によって、WHOを率いる最初のアフリカ人になりました。
この記事のまとめ
保健分野において世界的に優れた功績をいくつもあげていて、非常に優秀な人物であると言えます。
テドロス事務局長の手腕によって、新型コロナウイルスによる諸問題が早期解決されることを期待しています。