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オーラルケア(歯磨き)と歯周病

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2019年4月25日掲載 / 2019年11月10日更新

オーラルケアと歯周病

 歯周病の原因は歯垢(歯についた汚れ)や歯石、喫煙など様々あります。その中でも、毎日口腔内の歯垢をしっかり取り除くことが歯周病予防の基本となります。
 しかし、厚生労働省が実施した歯科疾患実態調査によると、毎日歯を磨く人は96%と高いわりに、歯周病になっている人は75%と結果が出ています。
 つまり、
毎日の歯磨きだけでは歯垢を完全に取り除くことが出来ないため、歯周病になってしまうと考えられます。

 それでは、どうすれば歯垢をより効率良く取り除くことが出来るのでしょうか。
 まずは、歯にこびりついた歯垢を歯ブラシで丁寧に時間を掛けて除去しましょう。
 そして、歯ブラシの毛先では届きにくい歯と歯の間に詰まった歯垢を歯間ブラシやデンタルフロスを用いて除去しましょう(普段、歯間ブラシやデンタルフロスを使っていない方は、その時点で歯垢の取り残しがある可能性がかなり高いです)。
 
 もし歯間ブラシやフロスの使い方がわからないという方は、一度近くにある歯科医院に行って、歯科衛生士から指導を受けましょう。
 実際に
歯ブラシの使用に加えて歯間ブラシやフロスを使用した方が、歯周病予防に効果的であるという様々なデータが出ていますので、積極的に日々のオーラルケアに取り入れましょう。


・普段の歯磨きでは歯垢を完全に除去出来ない
⇒歯ブラシだけなく歯間ブラシやデンタルフロスを使いましょう


オーラルケア
歯間ブラシやデンタルフロスはとても重要な働きをします

目次
  歯垢(プラーク)中の細菌数
  口腔内細菌の種類
  一日に歯磨きをする回数
  歯磨きにかける時間



歯垢(プラーク)中の細菌数

プラーク中の細菌
 人の体は100兆個の細胞からできています。そして、それと同じくらいの数の微生物もいます。
 体の皮膚表面には1平方センチメートル当たり約1,000個の細菌がいます。そして、大腸の便の中には1グラム当たり1,000億個の細菌がいます。

 それでは、口の中はどうでしょうか。
 歯についた汚れ(プラーク、歯垢)の中には、なんと1グラム当たり1,000億個の細菌が住んでいて、これは皮膚よりもはるかに多く大腸の便の中にいるものに匹敵します。
 つまり、
口の中は体の中でも細菌が多い場所になるのです。

 細菌は栄養を与えられると増殖していきます。
 口の中の細菌にとっての栄養とは『食べ物』です。食後に歯を磨くことなくほったらかしにしていると、細菌はどんどん増えていきます。
 しっかり歯を磨いて口腔内を綺麗に保てば、逆に細菌はそこまで増えません。
 つまり、オーラルケア(歯磨き)は健康にとって大切な役目を担っているのです。
 具体的には、間食を控えて食後は丁寧に歯磨きをして食べかすを取り除くなどの努力が必要となります。


・口腔内は体の中でも細菌数が多い場所



口腔内細菌の種類

Streptococcus salivarius
:舌表面の最優勢菌種
Streptococcus mitis
:頬粘膜および歯牙表面
Streptococcus sanguinis
:歯牙表面に生息する口腔レンサ球菌で齲蝕病原性はないとされています。
Streptococcus mitior
:口腔レンサ球菌で齲蝕病原性はないとされています。
Streptococcus mutans
:歯牙表面に主に生息するが検出頻度は低いです。しかし、齲蝕病巣からは確実に分離されます。菌体外グルカンや乳酸の産生、酸性条件下での増殖能などから齲蝕の原因菌とされています。
Porphyromonas gingivalis
:グラム陰性の嫌気性細菌で、歯肉溝に生息し、歯周病の原因菌として注目されています。
Bacterionema matruchotii
:歯垢に生息する線維状または多形態性のグラム陽性桿菌です。
Propionbacterium acnes
:嫌気性無芽胞グラム陽性菌で、糖を発酵してプロピオン酸と酢酸を産生します。主に皮膚と腸管に生息しています。

口腔内細菌

一日に歯磨きをする回数

歯磨き
 歯磨きは、一日に何回すれば良いのでしょうか?
 食事をすると、歯の表面に糖分が行きわたり、そこに住む細菌の活動が盛んになって酸を作ります。
 この細菌の活動は、食事後もしばらく続きます。
 つまり、この間ずっと歯は細菌からの攻撃を受けるわけです。
 だから、
食後の細菌が活発になる時間をどれだけ短くできるかが、歯の健康にとって大切になります。
 要するに、一日に「毎食後三回歯を磨く」のが理想です。
 
 また、人の唾液には抗菌作用といって細菌を退治する作用があるのですが、この唾液の出る量は就寝時に少なくなってしまいます。
 だから、就寝中は細菌の活動が活発になります。
 寝る前にもう一度しっかり歯を磨いておきましょう。


・時間に余裕があれば毎食後に歯磨きしましょう



歯磨きにかける時間

 一つの歯にたいして、歯ブラシで10回以上磨き残しのないようにしっかりと歯磨きをすると最低でも3分以上はかかります。
 さらに、歯ブラシ後に歯間ブラシやデンタルフロスで歯と歯の間の歯垢をとると、もっと時間がかかります。
 何分磨くのが良いという目安はありませんが、一つ一つの歯を丁寧に磨くと時間はかかります。
 また、どの歯もいろいろな形をしているので、その歯の形に合った歯磨きをする必要があります。
 なかなか歯磨きに時間をかける人は少ないですが、歯の健康を考えればできるだけ長く時間をとるようにしましょう。


・歯磨きは短くても 3 分以上


この記事のまとめ
 より効果的なオーラルケアには歯間ブラシやデンタルフロスを使った歯と歯の間の歯垢除去が必須。
 また、歯垢除去のタイミングは細菌の活動を考えて、毎食後が理想となる。



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歯科医師
アキラ

歯科医療を愛しています。大学歯学部で歯科を学ぶ中で、歯の大切さに気づきました。普段は歯科医師として日々忙しく働いています。

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