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歯科金属アレルギーの症状・治療・予防方法

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歯科金属アレルギーについてdental metal allergy

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平成31年4月2日掲載 / 令和2年1月18日更新

歯科金属アレルギーとは

花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患が増加している昨今、歯科金属アレルギーで悩む方も増えてきています。

花粉症によって引き起こされたアレルギー症状を花粉症とよぶように、金属によって引き起こされたアレルギー性疾患を金属アレルギーとよびます。

金属アレルギーの症状は様々で、指輪、ネックレス、ピアス、ベルト、時計などの金属製品に接した部位に生じる皮膚のかゆみやその他の部位に生じる発疹などあります。

わたしたちは普段の生活の中で多くの金属製品に接していますし、歯科治療でも専用の歯科金属を使用しています。

歯科治療に用いた金属もアレルギーの原因となることがあり、それを
歯科金属アレルギーといいます 。

一般的な金属アレルギーと比べた歯科金属アレルギーの特徴はアレルゲンとなる口腔内の金属を患者さん自身によって取り除くことができない場合がほとんどだということです。

入れ歯であれば取り外しが可能ですが、金属の詰め物や被せ物などは一度取り付けたら歯科医師でなければ取り外せません。

また、アレルギーの原因が口腔内の金属であると気づかずにいる場合は、アレルゲンを体内に維持している状態であるため、投薬などによるアレルギー症状の改善が認められず治癒にいたらない症例が多くあります。

歯科金属を原因とするアレルギー症状は、口腔内だけでなく手のひらや足の裏などの離れた部位のかゆみや全身の発疹などとしても現れます。

そのため
アレルギー症状だけから口腔内の金属がアレルギーの原因となっているかどうかを診断することは非常に難しいのです。

口腔内に金属が入っている人の中で、指輪、ネックレス、ピアス、ベルト、時計などの金属にかぶれやすく内服薬や外用薬によっても治癒しない再発性のアレルギー症状のある方は歯科金属アレルギーを疑ってみる必要があるでしょう。

歯科金属アレルギー
目次
  歯科金属アレルギーの症状
  歯科金属アレルギーの治療
  歯科金属アレルギーの予防


歯科金属アレルギー症状

口腔内の症状
口腔内の主な症状としては扁平苔癬があります。

この扁平苔癬は口腔内の粘膜が赤くただれたり、潰瘍を形成して食物などの刺激によって痛みを生じたりする疾患です。

また、口内炎や歯肉炎、舌痛症なども歯科金属アレルギーによって生じることがあります。

いずれの症状でも投薬によって治癒することなく再発を繰り返すような場合は歯科金属アレルギーを疑う必要があります。


手足の症状
手足の主な症状としては手掌と足底に発症する掌蹠膿庖症、異汗性湿疹などがあります。

これらの疾患は手のひらや指先、足の裏にできる小さな水疱が特徴的でかゆみを伴います。

手だけに症状がでる場合もあれば、足の裏だけの場合もあります。

症状が長期にわたる場合は爪の形が変形することもあります。

これらの症状も投薬によって改善がみられなければ歯科金属アレルギーを疑います。


全身の症状
歯科金属アレルギーが局所ではなく全身の症状として発症するときは、全身性接触皮膚炎やアトピー性皮膚炎などが現れることが多いです。

全身性接触皮膚炎は全身に強いかゆみを伴う発疹が出現し、投薬 によっても改善することなく普段の生活にたびたび支障をきたします。

また、アトピー性皮膚炎の場合、皮膚のバリア機能が低下して皮膚表面が感作されやすい状態であるため金属アレルギーを併発すると考えられます。


歯科金属アレルギー治療

歯科でもその他の科でもいいので一度担当医に相談しましょう。

もし専門外だったとしても適切な医療機関に紹介してもらえるはずです。

アレルギー治療の基本はアレルゲン(アレルギー症状を引き起こす原因物質)を身体からできるかぎり遠ざけることです。

しかしながら、日常生活から金属製品を完全に取り除くことは不可能です。

そんな状況の中で歯科金属アレルギーの治療はどうすべきでしょうか。

まずは、自然界に数多く存在する金属元素の中でどの金属元素がアレルゲンとなっているのかを特定する必要があります。

アレルゲンの特定には
パッチテストを用います。

金属元素のうち日用品の原材料として頻繁に使用される金、銀、銅、ニッケル、クロム、鉄、水銀、アルミニウム、プラチナなどを試料とします。

そして、パッチテストによってアレルゲンとなっている金属元素が特定できたら、それを口腔内から取り除きます。

歯科治療で使用される金属のほとんどは歯科用合金で複数の金属元素を溶かし合わせたものなので、どの詰め物や被せ物がアレルゲンを含んでいるかを確認して、除去用歯科医療器具で取り除きます。

アレルギー症状の消退が確認されたら、アレルゲンとなった金属元素を含まない歯科用材料で詰め物や被せ者を再製します。

アレルギー

歯科金属アレルギー予防

金属元素は分子量が小さいため、それ自体が単体となってアレルゲンとなることはありません。

アレルギーを引き起こす条件は、溶け出してイオン化した金属元素がタンパク質などと結合することです。

金属元素がタンパク質などと結合することで分子量が大きくなり、生体内で異物として認識されやすくなるのです。

つまり、
金属元素をイオン化させないことが歯科金属アレルギーを予防する最善策です。

具体的には口腔ケアが不十分で汚れが溜まっているところがあると、その部位にある金属が錆びてイオン化しやすくなります。

毎食後のケアを徹底させて、口腔内を常に清潔に保つことが重要となります。


この記事のまとめ
歯科金属アレルギー症状は、口腔内だけでなく手のひらや足の裏などの離れた部位のかゆみや全身の発疹などとしても現れる。投薬によるアレルギー症状の改善が認められず、再発を繰り返すようであれば歯科金属アレルギーを疑ってみる。


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