2019年1月8日掲載 / 2020年5月18日更新
歯磨き粉の基本成分とは
歯磨き粉には様々な基本成分が含まれています
歯磨き粉に含まれている基本成分には
発泡剤、防腐剤、研磨剤、香味剤、保湿剤、結合剤があります。
発泡剤
→口中に歯磨き粉を拡散させて洗浄し、かつプラークを乳化させて汚れを除去しやすくします。
防腐剤
→歯磨き粉の変質を防ぎ使用期間を長くします。
研磨剤
→歯磨き粉の主成分。歯の表面を傷つけることなく、プラーク(歯垢)やステイン(着色)などの歯の表面の汚れを落とします。さらに歯面研磨によって歯に光沢を与えます。
香味剤
→歯磨き粉特有の爽快感と香りをつけ使いやすくします。ただし、それによって歯を磨いたつもりになってしまうこともあるので注意です。
保湿剤
→研磨剤に適度な湿潤性を与えて脱水および乾燥を防ぎ、歯磨き粉をペースト状に維持させます。
結合剤(粘結剤)
→歯磨き粉の液体成分と固体成分の分離を防ぎます。
発泡剤
発泡剤は、歯磨き粉を泡立たせるのに必要な成分であり、
歯磨き粉の成分を口の中のすみずみまで拡散させて、
歯垢などの汚れを落とす手助けをする働きがあります。
泡立つことで良く磨けていると錯覚してしまいがちですが、
泡だけでは汚れは落ちませんので、
しっかり丁寧に時間をかけて磨くように注意しましょう。
発泡剤としては、
ラウリル硫酸ナトリウム、アルファオレフィンスルホン酸塩、ラウロイルサルコシンソーダ、ショ糖脂肪酸エステルなどが利用されています。
防腐剤
防腐剤は、歯磨き粉が変質するのを防ぐ働きがあります。
防腐剤としては、
パラベン、安息香酸ナトリウムなどが利用されています。
研磨剤
研磨剤は、歯垢やステイン(着色汚れ)などを落とす働きがあります。
ホワイトニング効果が高い歯磨き粉には、
強い研磨剤が含まれているため歯のエナメル質を研磨して白くします。
研磨剤としては、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、無水ケイ酸、水酸化アルミニウム、不溶性メタリン酸ナトリウムなどが利用されています。
香味剤
香味剤は、
歯磨き粉に香りや爽快感を与えることで、歯磨きをしやすくする働きがあります。
香味剤としては、香料、スペアミント、シナモン、ウインターグリーン、メントール、サッカリンナトリウムなどが利用されています。
保湿剤
保湿剤は、
歯磨き粉の持つ湿潤感を保ち、歯磨き粉自体が固まったり分離するのを防ぎます。
保湿剤としては、ソルビトール、グリセリン、プロピレングリコールなどが利用されています。
結合剤
結合剤は、
粉末成分と液体成分の結合に必要な成分であり、歯磨き粉に粘度感を与えます。
結合剤としては、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースなどが利用されています。
この記事のまとめ
歯磨き粉には発泡剤、防腐剤、研磨剤、香味剤、保湿剤、結合剤などの様々な基本成分が含まれていて、それぞれが重要な役割を果たしている。
歯磨き粉に含まれる薬用成分
歯磨き粉に含まれている薬用成分にはフッ化ナトリウム、サリチル酸メチル、トラネキサム酸、デキストラナーゼ、イソプロピルメチルフェノールなどがあります。
虫歯の予防や進行を止めたり、歯肉や歯茎に生じた炎症を抑えたり、歯に汚れが付きにくくしたり等、歯の健康を守るために様々な働きを担っているのです。
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オーラルケアについて
歯周病の原因は歯垢(歯についた汚れ)や歯石、喫煙など様々あります。
その中でも、歯垢をしっかり取り除くことが歯周病予防の基本となります。
しかし、歯科疾患実態調査によると、毎日歯を磨く人は96%と高いわりに、歯周病になっている人は75%と結果が出ています。
つまり、毎日の歯磨きだけでは歯垢を完全に取り除くことが出来ないため、歯周病になってしまうと考えられます。
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歯磨き粉の有効成分について
歯磨き粉の有効成分には、歯の結晶成分の補給をしたり、歯茎の炎症や知覚過敏を改善したり、ステインを除去しやすくしたりなど、様々な効果を持ったものがあります。
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