2019年3月28日掲載 / 2020年1月20日更新
口内炎とは
口内炎は口の中の粘膜や舌の表面にできる炎症のことです。
口の中には数多くの細菌がいますが、風邪やストレスなどが原因で体の免疫力が低下した時に、口の中の細菌が増殖して数を増やし粘膜や舌の表面で炎症を引き起こすのです。
また、口の中の粘膜を誤って噛んだり歯ブラシで強く磨いてしまって傷つけた場合でも、その傷口から細菌が侵入して感染し、その結果として炎症を引き起こして口内炎となることもあります。
口内炎の症状
口内炎の症状には、炎症部の痛みや出血、食事中にしみる、口臭の発生などがあります。
とくに炎症部に生じる痛みは厄介で、日常の食生活に大きな支障をもたらすことが多いです。
また、口内炎ができる場所によっても症状が変化し、食べ物や歯が当たりやすい場所にできた場合は食べたり喋ったりしただけで痛みを生じます。
喉の近くにできた場合は食べ物を飲み込むときに痛みを伴います。
口内炎の種類
〇 アフタ性口内炎
口内炎の中で最も多いです。
口の粘膜や舌を傷つけたり、睡眠不足やストレスなどで体調をくずしたり、偏食などで栄養不足になったりするとアフタ性口内炎となります。
その炎症部は白色で円形・楕円形をしており強い痛みを伴うのが特徴です。
口の中ならどこにでもできて、症状が完治するまでに約1週間程度かかります。
〇 カンジタ性口内炎
口の中に存在しているカンジタ菌が原因となる口内炎です。
この菌は常に口の中にいますが、健康な人がカンジタ性口内炎になることはありません。
身体の免疫力・抵抗力が低下した時に限り、カンジタ菌が増殖してカンジタ性口内炎になるのです。
〇 カタル性口内炎
この口内炎の炎症部は赤色であるため、健康な粘膜との境界がはっきりしていません。
カタル性口内炎が生じると粘膜が赤くはれて赤い斑点の様なものができます。
これによって口臭が発生したり味覚が変化したりすることもあります。
口内炎の治療
ほとんどの口内炎は治療をしなくても約1〜2週間で完治します。
この期間で大切なことは体調を管理して自然治癒力を上げることと、口の中を清潔な状態に保つことです。
もし、自然に治らなければ市販の薬を利用するか口内炎の治療を行っている病院に相談しましょう。
市販の薬には塗り薬、貼り薬、内服薬などがあります。塗り薬と貼り薬は炎症部に直接作用して痛みを取り除きます。
内服薬は主にビタミンを含んでおり、その働きによって体の免疫力を高めて口内炎を治療します。
病院に行く場合は耳鼻咽喉科、歯科、皮膚科、内科のいずれを選ぶことになります。
耳鼻咽喉科は口内炎の治療を専門にしており、薬物療法を主体とした治療を行っています。
皮膚科と内科でも同様に薬物療法を主体とした治療を行っています。
歯科でも薬物療法を主体とした治療を行いますが、口内炎の原因が虫歯や歯周病などにある場合はそれらの治療も同時に行うことが可能となります。
この記事のまとめ
口内炎は口腔粘膜や舌にできる炎症。痛みが強い場合は食生活に大きな影響を与える。
風邪やストレスなどで免疫力が低下した時や噛んだり歯ブラシで強くこすったりして粘膜を傷つけたりした時などに生じやすい。
基本的に約1週間ほどで症状は完治する。
顎関節症の症状や治療方法
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