古代エジプト時代から続く歯磨き粉の歴史

歯磨き粉の歴史history of toothpaste

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2019年1月11日掲載 / 2020年1月11日更新

歯磨き粉の歴史は実はとても古かった

歯磨き粉の歴史は実はとても古いのです

世界最古の歯磨き粉
　

古代ローマ人の歯磨き
　

日本で最初の歯磨き粉
　

アメリカの歯磨き粉の歴史
　

ペースト状の歯磨き粉が登場

世界最古の歯磨き粉

世界最古の歯磨き粉については、

紀元前1550年頃の古代エジプトにあったパピルスに記載されています。

そして4世紀頃になると、

粉末状の歯磨き粉（香料、植物を混ぜ合わせたもの）が使用され始めました。

古代エジプト人の歯の健康に対する意識は非常に高かったのです。

さすが現在まで続くピラミッドを作り上げた国ですね！

・歯磨き粉の歴史は古代エジプトから！

古代ローマ人の歯磨き

古代ローマ人は

尿に含まれるアンモニアが歯を白くすると考えており、

歯磨き粉の材料として尿を使用していました。

一体どれだけのホワイトニング効果があったかは不明ですが、

今では考えられませんし実践する勇気もありません。

さらに当時は尿を飲む健康法もあったというから驚きです。

しかし、

尿に含まれる『アンモニア』には漂白効果がありますので、

まったくの的外れというわけでもありませんでした。

もっと言うと、

現在のホワイトニング歯磨き粉にも『尿素』が含まれているものがあります。

そして、

帝政ローマ時代になると骨や卵の殻を焼いて粉状にしたものを歯磨き粉にしていたそうです。

日本で最初の歯磨き粉

日本で最初の歯磨き粉はいつ登場したのでしょうか！？

その答えは江戸時代にあります。

江戸商人である『丁字屋喜左衛門』が『丁字屋歯磨』という商品名の歯磨き粉を日本で初めて発売したのです。

『丁字』や『龍脳』という漢方薬と『琢砂』という研磨剤を原料としており、

ホワイトニング効果と口臭予防効果を売り文句にしていました。

そして、日本初のペースト状歯磨き粉は明治23年に福原商店（現：資生堂）が発売した「福原衛生歯磨石鹸」になります。

その後、明治44年にライオンが

日本初のチューブ入り歯磨き粉「ライオン固練りチューブ入り歯磨」を発売開始しました。

・日本初の歯磨き粉は「丁字屋歯磨」

アメリカの歯磨き粉の歴史

18世紀のアメリカでは、

焦げたパンを原料とした歯磨き粉が使われていました。

また、混合樹脂の中にシナモンやミョウバンを混ぜた

『ドラゴンの血』（dragon's blood）と呼ばれた歯磨き粉もあったそうです。

ファンタジー小説に出てきそうな名前で面白いですよね！

さらに自家製の歯磨き粉も多く使用されており、

『チョークの粉』や『細かく砕いたレンガの粉』、『食塩』などを混ぜ合わせたものが使われていました。

しかし、

アメリカで歯磨き粉が広く普及して使用されるようになったのは19世紀以降からです。

それまでは、ほとんどの人が水と歯ブラシだけで歯を磨いていたようです。

ペースト状の歯磨き粉が登場

どの国の歴史をみても、

粉状の歯磨き粉からペースト状の歯磨き粉へと移行しています。

世界的にペースト状の歯磨き粉が使われるようなったのは

1900年頃になります。

ちなみに、現在お店に売ってあるようなチューブに入ったペースト状の歯磨き粉は、

1896年コルゲート社(アメリカ、ニューヨーク)によって初めて販売されました。

1914年になると

歯磨き粉の中にフッ素が配合されたものが初めて登場しました。

しかし、このフッ素配合の歯磨き粉は

当時のアメリカ歯科医師会から大きな批判を受けました。

人体にとって有害であると考えられていたためです。

しかし、1950年代になると

アメリカ歯科医師会もフッ素配合歯磨き粉を認め、

その普及度は増していきました。

但し、フッ化物の適正使用量については今でも様々な議論があり、

現在も国によってその使用量は違います。

・1900年代初頭にフッ素配合歯磨き粉が登場！

この記事のまとめ
世界最古の歯磨き粉は古代エジプトにあった。そして、世界各国で歯磨き粉は独自の進化を遂げていった。
日本で初めて発売された歯磨き粉は、江戸商人である『丁字屋喜左衛門』が開発した『丁字屋歯磨』。

歯磨き粉の雑学を学びましょう！

歯磨き粉にまつわる雑学

お店で売っている全ての歯磨き粉はペースト状で、粉状のものは一つもありませんし、そもそも見たこともないです。

にもかかわらず、どうして''粉状''のものではないのに、名前に”粉”がつくのでしょうか？

それには何か理由があるようです。

そんな歯磨き粉に関する知って徳をするかもしれない？雑学を、いくつか紹介します。
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