2019年9月20日掲載 / 2019年9月22日更新
目次
有機農法について
有機JAS規格
無農薬栽培
減農薬栽培
自然農法
グローバルGAP
有機農法について
皆さんも最近よく耳にすると思いますが、有機農法を正しく理解できているでしょうか。
別名で有機栽培・オーガニック栽培とも呼ばれますが、なんとなく安全で体に優しいというイメージだけで完結してはいないでしょうか。
よく似たもので無農薬農法と言われるものもありますが、これは正確には違う存在です。正しい言葉の意味を知り、自分がどういった物を口にしているか正確に把握しましょう。
まず、定義を説明しますと、『科学的に合成された肥料を使わず、遺伝子組み換え技術を利用していないことを基本として、農業生産に由来する出来るだけ環境に負担をかけない方法で生産する栽培法の一つ』です。
簡単に言うと化学肥料を使わず可能な限り環境に優しい栽培法という事です。
名前だけを聞くと、安全で美味しい野菜というイメージを持つ方が多くいると思われますが、それだけではなく自然の力を利用した環境にも優しい農法という事です。
スタートはたい肥と土作りからです。
化学肥料や農薬を使わず、2年以上経過した健康な土で栽培を行います。
この栽培法を用いて、有機農作物と認められるには国で定められた基準を満たさなければなりません。
有機JAS規格と言って、土作りだけでなく作物が出来るまでの過程にも厳しいルールがあり、それを全て満たす事でようやくこの名前を名乗れるようになります。
有機JAS規格
次にJAS規格についてですが、これは農林水産大臣が制定した『日本農林規格』のことで、品位と性質と成分などの品質に関わる規準や、生産方法に関する基準を定めているものです。
このJAS規格を満たし、検査に合格する事で初めて『有機JASマーク』を付ける事が出来ます。
・有機JAS規格は品質や生産方法の証明
無農薬栽培
さて、最近ではよく似た名前で無農薬栽培や減農薬栽培、自然農法など、どれも良さそうですが、明確な違いがよく分からないであろうものが増えていますので、それらを説明していきたいと思います。
まず無農薬栽培ですが、これは名前の通り生産過程において農薬を一切使っていないという事です。
ですが、全く農薬が含まれていないかと言われるとそうではなく、実際には土壌に農薬が残っていたり、他の畑から飛散することも考えられますので、注意が必要です。
全く農薬が含まれていないと誤解する人が多かったため、現在では無農薬と表示する事は禁止されています。
オーガニック栽培では科学的に合成された農薬は禁止されていますが、全ての農薬が駄目という訳ではありません。
それにより、無農薬栽培の方が安全という誤解が生まれてしまいました。
オーガニック栽培は農林水産省の認定機関で、認められなければならないのに対して、無農薬栽培は第三者の認定が必要とされていないので、無農薬を謳っていても実際は違う可能性もあるかもしれません。
減農薬栽培
減農薬栽培についてですが、こちらは農薬の使用量を減らして栽培を行っているという事です。
こちらも無農薬栽培と同じで、第三者の認定を必要としないので、実際どれくらいの農薬が使用されているのか、成分は何なのかなど不明瞭な部分が多いため、現在では減農薬と表記する事も禁止されています。
自然農法
自然農法についてですが、これは作物を育てる際、土を耕さずに除草もせず肥料も与えないという自然の力だけで育て上げる方法です。
80年も前からあるやり方で、明確な決まりがないため細かい部分は生産者によって違いますが、自然の中には虫も生きていますし、雑草も生えます。
そのような環境で植物は強く立派に育ち、美味しく安全な作物が出来るのです。
このように自然が本来持っている力を最大限に生かし、作物を栽培する事を自然農法と呼ばれます。
先程も言ったように作る人によって細かい部分が違ってきますが、可能な限り自然に育てるという点は共通しています。
グローバルGAP
最後に世界の基準に触れておきます。
近年は食のグローバル化により、海外からの野菜や果物も身近な所に溢れています。
日本国内の安全基準が厳しい事は理解できましたが、海外のものではどうなのでしょうか。また、日本の規準満たした作物は世界ではどのような評価を受けているのでしょうか。
『グローバルGAP』という国際的な基準があり、この認証を受けることによって世界にも安全性を証明することが出来、海外への販路を拡大する事も視野に入れる事が出来ます。
それに加えて2020年には東京オリンピックが開催され、多くの外国人たちが日本に訪れます。世界の農作物の安全性に対する思いは年々増加しており、そこでより安全で環境に優しい食べ物を食べて貰うことによって農作物だけでなく、日本という国の評価さえも上昇する事でしょう。
まだまだ国内でも認知度が高いとは言えない有機栽培ですが、自分たちの国の農業にもっと誇りを持って、これからどんどん世界にもアピールしていくべき大きな武器になることでしょう。
まずは自分の目で意識して見てみると、このような物があったのかと新しい発見が出来るかと思います。
・世界的に農作物への安全性の意識は向上している
この記事のまとめ
化学肥料を使わず可能な限り環境に優しい栽培方法は、
人間だけでなく環境にとってもより良い栽培法。
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