お酒による二日酔いの改善法

二日酔いの改善方法Hangover

2020年1月11日掲載 / 2020年1月16日更新

お酒にあまり強くない人が、宴会などで無理をして付き合いで飲み過ぎた翌日に頭がズキズキする頭痛や吐き気や胸やけや身体の倦怠感などを感じるのが二日酔いです。二日酔いを改善するには、そもそも何が原因で、そういった症状が出るのかを知っておく必要があり、それを知った上で対処法を紹介します。

二日酔いになる主な原因
　

二日酔いに有効な対処法
　

絶対にやってはいけない二日酔いの対処法

二日酔いになる主な原因

二日酔いになる主要理由は、大きく分けて次の2つの原因があります。

お酒の中に含まれるアルコールは、胃腸などの消化器官で吸収されると肝臓で分解されるんですが、その過程でアセトアルデヒドという成分に変化して、それを酢酸に分解して排出されます。

だけど肝臓の分解が追い付かないほど大量のアルコールを摂取してしまうと、無害な酢酸に分解しきれなかった有害なアセトアルデヒドが血流にのって全身に循環して、脳や神経細胞に影響を及ぼします。

アセトアルデヒドが神経が集中している脳に行くと頭痛を引き起こし、身体に回る事でだるくなるのです。

もうひとつが、通常は胃と食道は胃液などの逆流を防ぐために細く締まって問題が起きないのですが、お酒を飲む事でその締まりが緩んでしまい逆流性食道炎を発症します。

逆流性食道炎になると、胃液が食道に流れ出して吐き気や胸やけやむかつきなどの二日酔い特有の症状を引き起こします。

二日酔いに有効な対処法

現時点では、専門の特効薬はありませんが、有効とされている二日酔いの対処法を紹介します。

よく出る症状に頭痛がありますが、アセトアルデヒドが頭の神経を刺激して痛みを出しているので、血中の濃度を下げてやることで改善させる事が出来ます。

最もオススメな方法は、水分を補給して血中のアセトアルデヒドの濃度を下げてやる事です。よくアルコール系の飲料を飲んだ後に、ドラマや映画でもコップで水を飲むシーンがありますが、それも血中のアセトアルデヒドの濃度を下げて改善させたり、分解を促すために行ってます。

そう考えると水よりも体内に吸収されやすいスポーツドリンクや、入院患者に行っている点滴と同じ成分の経口補水液の方が有効です。
私もアルコール飲料を宴会で飲み過ぎた翌日に、水を沢山飲んでましたが、スポーツドリンクの方がより頭の痛みの改善が早かったです。

それ以外にも、大量にアセトアルデヒドを分解すると肝臓もフル稼働して疲れるので、しじみの味噌汁も有効です。しじみの味噌汁に含まれるオルニチンには、疲れた肝臓を回復させて分解を助ける効果もあり、同時に水分補給もできます。

このしじみ汁の成分を濃縮したサプリメントや、ドリンク系飲料も売られているので、それらを使って対処する事も可能です。
私は飲み過ぎて頭痛になるのが解っている時には、事前にしじみの成分の入ったサプリメントやドリンクを飲むようにしています。
それらを飲む事で、翌日の頭の痛みがでなくなりました。

吐き気や胸やけやムカつきなどの症状を改善させたい時には、事前に病院から逆流性胃腸炎の処方薬を飲んだり、それが面倒なら市販の胃腸薬や暴飲暴食対策のドリンク剤を飲んでおくことが有効です。

それと宴会とかでアルコールを大量に飲む時には、脂っこい揚げ物や辛い刺激のある食品をできるだけ避ける事で症状が出難くなります。

また翌朝の食事の時も、アルコール飲料を沢山飲むと胃の粘膜が弱っているので、刺激の少ないヨーグルトなどの優しい食事を食べる事が望ましいです。

私も宴会後にムカムカと吐き気を感じていましたが、事前に逆流性食道炎の処方薬や市販の胃腸薬を飲むようになってから、症状が出にくくなりました。

頭痛や吐き気以外にも身体のだるさを感じる人も多いと思いますが、その症状はアセトアルデヒドが血流にのって全身を巡っている事が原因なので、水分補給で体内の濃度を下げる事で改善させる事が出来ます。

さらに水分以外にも早く有害なアセトアルデヒドを分解させるには、栄養補給も有効になります。

だけど吐き気がして気持ち悪いと、滋養のある物を食べるのは難しいはずです。

その時には水分だけをしっかりとって、無理して食べずに睡眠なので休息をとって分解以外にエネルギーを使わない事が有効です。

また水分吸収と同時にウコンやしじみなどの栄養を補給できるドリンクや、サプリメントも売られています。
私もお酒を飲み過ぎて身体がだるくなっている時には、水分を十分に取る事と普段よりも長時間睡眠時間をとってゆっくりと休むようにしてます。そうする事で、翌朝の全身のだるさもすぐに改善するようになりました。

絶対にやってはいけない二日酔いの対処法

最後に絶対やってはいけない二日酔いの対処法を、いくつか紹介します。

お茶やコーヒーなどのカフェインの多い飲料で、水分補給するのは逆効果です。何故ならカフェインの利尿作用で、脱水症状を起こしてしまうからです。

またアルコールを抜くために、運動やサウナで汗を流してデトックスできると考える人もいますが大間違いです。汗で水分が出て脱水状態になるだけでなく、運動で疲れてアセトアルデヒドの分解を遅らせるからです。