2019年11月14日掲載 / 2019年11月17日更新
目次
睡眠時無呼吸症候群とは
原因
主な治療方法
スリープスプリント
外科的手術
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群はその名のとおり、睡眠中に無呼吸になる症状です。
一時的に呼吸をしなくなるので、睡眠の質が著しく低下してしまいます。
質のよい睡眠を確保するためには、中途覚醒を起こさないことが重要です。
夜中に何度も目が覚めてしまう状況は好ましくありません。
ほかにも寝つきが悪い状態も好ましくありませんが、睡眠時無呼吸症候群による睡眠障害はこれらとは異なります。
無意識のうちに発症しており、自分で気づくことができません。
いびきにも言えることですが、自分でいびきに気づくことは困難でしょう。
原因
発症する原因は上気道が狭くなり、空気がスムーズに通れなくなることです。また呼吸中枢にトラブルが発生するケースもあります。
いずれにしても睡眠の質を低下させるので、たくさん眠っているのにすっきりしない状態をまねきます。
例えば8時間の睡眠を確保しているのに寝起きがすっきりしない、日中に眠くなるという方は注意してください。
就寝中にいびきをかくことで、睡眠の質が低下しているケースもあります。
いずれにしても自己判断は当てになりませんので、医療機関で診断を受けてみてください。
家族がいるならば指摘してもらうのが一番よいです。自分から聞かないと指摘してくれないケースが多いので、一度聞いてみるといいでしょう。
疲労が慢性化していると、いびきをかきやすくなります。
お酒をたくさん飲んだときも見られますが、日常的にいびきが続くようでは好ましくありません。
睡眠時無呼吸症候群はいびきより深刻な症状ですから、放置しておくのはよくないです。
治療をすれば解消する症状ですから、怪しいと思ったら診断を受けてみてください。
原因に応じた対処法が必要となるため、自己判断をしないことが重要です。自己判断は外れることが多く、間違った対策をする原因になりかねません。
主な治療方法
よく提案される治療法には減量があり、これは肥満体の方は上気道が狭くなりやすいからです。
余分な脂肪を落としていく必要がありますので、適正体重まで減量させてください。
痩せることによって脂肪が減少すれば、睡眠の質がよくなるケースは多いです。
肥満は寿命を縮めると言われますが、これは他の生活習慣病の原因になることだけではありません。
睡眠の質を低下させて疲労・ストレス解消がスムーズにいかなくなることも関係しています。
肥満解消のためには食事制限と運動を並行し、バランスよく痩せていくことが重要です。
カロリーを抑えるだけでなく、基礎代謝を向上させることも大切になります。
また、鼻づまりも大きな原因になりますので、解消するようにアドバイスを受けることが多いです。
鼻がつまっていると必然的に口呼吸になりますが、無意識のうちに口呼吸が行われるのは非常につらいです。
鼻づまりの原因には鼻炎や花粉症などが大きく関係していることが多く、これらを解消すれば睡眠が楽になるケースは少なくありません。
鼻がつまっている状態は著しく睡眠の質を低下させますので、早めに解消させる必要があります。
過度の飲酒は鼻づまりを促進させますので、飲酒は適量に抑えてください。
本格的な治療法にはCPAP療法があり、欧米や日本で積極的に導入されています。
専用器具を装着することで気道に空気を送り続けます。
それにより無呼吸状態を回避できるので、睡眠の質が向上するわけです。
細胞には酸素が必須であり、酸素を吸入するためには呼吸をし続ける必要があります。
僅かな時間とは言えども、無呼吸になってしまうのは身体によくありません。
酸素を思うように供給できなければ、細胞レベルで身体の元気がなくなります。呼吸は血液や細胞に酸素を取り込むために欠かせない行動です。
スリープスプリント
睡眠時無呼吸症候群の症状がそれほど重くなければ、マウスピースで改善できる場合があります。
マウスピースと言えば歯列矯正の器具をイメージするかもしれませんが、気道を確保するためにも活用されています。
スリープスプリントと呼ばれる器具を活用し、いびきや睡眠時無呼吸症候群を治療するのです。
それほど重度でない症状に効果的ですが、重症化した場合は対応できません。
健康保険に関しては使用できる場合とできない場合があります。
マウスピースによる施術は気軽に行えるのが特徴です。気道を確保できるようになれば、寝起きの体調変化を実感できるでしょう。
外科的手術
気道が著しく狭くなっている状況なら、外科的手術が行われる場合もあります。
気道を広くすれば空気の流れがスムーズになり、睡眠時無呼吸症候群は解消されるでしょう。
症状が解消すれば睡眠の質が向上し、はっきりとそれを実感できるはずです。
寝起きの脳がすっきりしますし、日中の眠気なども解消されます。
1日8時間の睡眠を取っているのに寝不足を感じている場合、何らかの原因が潜んでいる可能性があります。
中には9時間以上の睡眠を確保しないと足りないという方もいますが、一般的には8時間確保すれば日中に過度の眠気を感じることは少ないはずです。
この記事のまとめ
睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に無呼吸状態になります。疑われる場合は医療機関で診断を受けてみてください。家族がいるならば指摘してもらうのも良いです。治療方法は様々ありますので自分に合ったものを選択しましょう。
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