睡眠障害の原因と症状や治療、治し方

睡眠障害sleeping disorder

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2019年9月28日掲載 / 2019年10月1日更新

睡眠障害とは
　

不眠症
　

物質誘発性不眠症
　

物質誘発性過眠症
　

睡眠時無呼吸症候群
　

概日リズム睡眠障害

睡眠障害とは

睡眠障害は名前のように、眠りに関する問題が発生するのが特徴です。
一般的な認識だと、寝つきが悪くなったり睡眠の途中で目が覚めてしまうなどが多く、誰もが多少なりとも経験していることから広く認知されています。

しかし、実際には十分に寝たはずなのに物足りない過眠症や、睡眠中に無意識に起こるいわゆる無呼吸症候群も当てはまります。

また原因は人それぞれ様々ですし、治療を要しない程度から十分なサポートを必要とする状態まであります。

実のところ、睡眠障害に分類される症状は多種多様で、詳細に分類すればまさに膨大な情報量です。

不眠症

比較的患者が多い不眠症にフォーカスを当てると、眠りにつく入眠が難しかったり、継続的に眠り続けられない症状が特徴に挙げられます。

原因は不安感やうつにストレスといった気分障害と、喘息や心臓に糖尿病というような健康問題に分けられます。

どちらも治療法は症状に応じて選択が行われ、気分障害なら引き金となっている要因を取り除くことで改善を図る形です。

治療法は大きく分けると薬物と非薬物の2つがあり、前者は睡眠薬や鎮静剤などが必要に応じて処方されます。
勿論、うつ病なら抗うつ薬の処方が検討されますし、向精神薬が処方されることもあります。

非薬物による治療法には、リラクゼーションや入眠に入るコツの指導に、認知行動療法も含まれます。

環境の改善によって眠りやすく、眠りが妨げられにくくなることもあるので、治療においては睡眠環境の改善も視野に入ります。

健康問題が原因で眠りにくい、眠れない場合も、薬と睡眠環境の改善で睡眠の質向上を図るのが基本です。

・治療は薬物と非薬物の２パターンあります

物質誘発性不眠症

コーヒーなどに含まれるカフェイン摂取による睡眠障害は、物質誘発性不眠症と呼ばれます。

カフェイン程度の依存性が低い物質が原因なら、あくまでも一時的なものなので、時間が経つにつれて解消することが殆どです。

ただ、睡眠リズムが狂うと生活に影響が出るので、日常生活に支障をきたし始めたら治療の対象となります。

依存性の強い薬物やアルコールの場合は、医師のサポートが必要になるケースが少なくないです。

物質誘発性過眠症

物質誘発性には、不眠症の他に過眠症もあって、また違った問題を引き起こします。

物質誘発性過眠症は、十分に眠っても昼間眠気を感じるもので、しかも症状は著しく苦痛すら感じるほどです。
単に睡眠時間が短いケースとは全く異なり、長く眠っても解消しない眠気を覚えるのが決定的な違いです。

薬品の乱用と脳障害に肥満や、一時的なものとしては、精神的な治療で処方される向精神薬の副作用が原因となります。

過眠症の治療法は対症療法が基本で、中枢神経刺激薬を中心とした治療薬が処方されたり、就寝が遅くならないようにする行動改善の指導も行われます。

カフェインやアルコールは、健康な人でも多量に摂取すると睡眠に支障が生じますし、睡眠障害なら尚のこと睡眠の質が下がるので避けるのが賢明です。

過眠症にはなりやすい人とそうでない人がいて、その違いには遺伝が関係していると考えられているので、発症リスクは人それぞれです。

・対症療法が基本で薬物処方や生活習慣指導が行われます

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、口腔内の乾燥や頭痛に体重の増加と、日中の眠気や疲労感が代表的な症状です。

名前からイメージできるように、睡眠中に無呼吸状態になったり呼吸量が低下する睡眠障害です。

一時的ですが完全に呼吸が止まるケースもあり、突然死のリスクが高まるので注意する必要があります。

原因には肥満や血管障害と心不全が大きく関係していますから、検査を行って根本的治療が行われることになります。
放置は肥満の悪化や糖尿病に不整脈と、脳梗塞や心臓発作などのリスク上昇に繋がります。

治療の基本は肥満の解消、つまり体重を減少させる減量療法で、生活習慣の改善や行動療法などが採り入れられます。

症状が重く無呼吸状態が長く続く場合は、気道を確保する持続陽圧呼吸療法も有効な選択肢です。
マスクを装着して機械で圧力を掛けますから、安心して睡眠に入ることができます。
ただし、無意識にマスクを外してしまえば意味がなくなるので、外れた時に警告音を発するタイプを使用するのが理想的です。

他にも、マウスピースを装着するスリープスプリント療法や、外科的に切除して気道を広げる治療法もあります。

海外では医療大麻が認められている国もあり、大麻が合法な州もあるアメリカなどで治療に用いられています。

睡眠時無呼吸症候群を発症すると、抑うつや日中の集中力低下にインポテンツ、月経不順を伴うことがあるので要注意です。

・生活習慣の改善や行動療法などが治療の基本です

概日リズム睡眠障害

夜遅く寝て朝遅く起きてしまう場合や、逆に夜早く朝も早くに目覚める人は、概日リズム睡眠障害と言います。

時差ボケもこの障害の1つですが、いずれも睡眠の量や質には問題がないことが多いです。

治療を要する時は、カフェインの摂取を控えたり、睡眠と性交時を除いてベッドに入らない指示が行われます。
更に、睡眠リズムに合わせて強い光を当てる高照度光療法も有効とされる方法です。

睡眠時間をずらす時間療法はシンプルですが、軽微な状態ならこれで改善に期待することができます。

このように、治療法は状態によって色々ありますし、決して睡眠薬の服用だけが治療ではないです。

・正しい睡眠リズムに合わせた生活に治しましょう！